普段の学習や受験対策など勉強をやらなければならないとわかっていても、モチベーションが上がらないことはありませんか?
特に、勉強嫌いでやる気を持てずに悩んでいる方は多いです。勉強のモチベーションが上がらないままでいると、志望校への進学ができなくなってしまったり、高校生になると進級ができなくなったりする恐れもあります。
この記事では、勉強のモチベーションが下がってしまう原因や、逆にモチベーションをアップ・維持させるための方法を紹介していきます。
勉強のモチベーションが下がってしまう原因
勉強のモチベーションが下がってしまう原因にはさまざまですが、今回はよくある原因を4つに絞って紹介します。
どれも意識しておけば勉強方法の改善につながるポイントにもなるため、どういった状況でモチベーションが下がりやすいのか事前に把握しておくとよいでしょう。
学習成果が出なかった
自分なりに試験に向けて勉強を頑張ったにもかかわらず、学習成果が出ずテストの点数が悪かったことでモチベーションが下がってしまうことは珍しくありません。
特にテストの結果は目に見えて成果がわかるため、成績が下がったことに落ち込み、今までの努力が無駄になってしまったと感じてしまいやすくなります。
人間の脳は感情を伴った出来事を優先的に記憶するため、嫌な気持ちや辛い経験をそのまま引きずってしまいがちです。
勉強の仕方を改善するだけでも、成果につながります。自分は無力だと決めつけず、「次回こそは!」と前向きに考えて改善していきましょう。
また、テストの間違えは自分の苦手がどこなのかはっきりと見分けられるため、重点的に何を学習すればいいのか考える判断材料になります。
勉強に集中できる環境が整っていない
勉強しなければいけないとわかっていても、なかなか集中できない場合は、そもそも勉強に集中できる環境が整っていない可能性があります。
勉強机の上が整理されていなかったり、目に入るところにスマホや漫画が置かれていたりなど、勉強の妨げになるものは置いてありませんか?
誘惑となるものが近くにあると、どうしても気がそれてしまうため、勉強スペースには関係のないものを置かないようにするのが大切です。どのような環境下であれば勉強しやすいのか考え、部屋を整理整頓してみましょう。
勉強だけに集中できるスペースがあるだけでもスイッチが入りやすくなるため、家で集中できないという方は試してみることをおすすめします。
家の都合や部活などで勉強時間が思うように取れない
勉強したいと思っていても、家の都合や部活などで思うように勉強時間が取れないことをストレスに感じて、モチベーションが上がらないケースもあります。
時間が取れないからと睡眠時間を削ってしまうと、体調を崩したり心の余裕がなくなってイライラしやすくなったりするため、余計に非効率な勉強になってしまいます。
勉強時間が思うように取れない場合は、先生や家族に相談してみたり、移動時間や就寝前の時間を活用したりなど無理のない範囲で勉強時間を作る工夫をしてみましょう。
普段あまり勉強時間が取れないときは短時間学習で基礎固めに集中して、テスト週間に応用問題や苦手克服に時間を使うなど、試行錯誤することが重要です。
できることから試してみて、うまくいかないときはひとりで抱え込まず周りに助けを求めるようにしましょう。
目標や計画を立てずに漠然と勉強をしている
目標や計画を定めずにただ漠然と勉強していては、集中力も長くは持ちません。また、「大学受験に合格したいから」という大きな目標だけでは、何をどのように頑張ればいいのかわからなくなってしまいます。
ゴールを設定することは大切ですが、1日何時間勉強するのか、テストで何点以上を目指すなど無理のない計画や達成が可能な目標を立ててみましょう。まずはどんなに小さな目標でもいいので、目標を達成するための計画を立てて成功させる体験を積むことが大切です。
成功体験が増えていくと自然に自信もついていくため、モチベーションも維持しやすくなるでしょう。何の目標もなく勉強するよりも、達成させたいゴールがある方がやる気を持って学習に励めるようになります。
勉強のモチベーションを高めるための方法
続いて、勉強のモチベーションを高めるための方法を紹介します。紹介する方法を参考に、自分にあったモチベーションの高め方を探していきましょう。
できることからコツコツと課題をクリアする
課題をクリアするなら難しい方がいいと考えがちですが、あまり大きな目標を立てすぎると、達成できずにやる気を失ってしまうかもしれません。したがって、まずはできることから少しずつ課題をクリアしていくのが大切です。
「問題集を1日5ページ進める」、「睡眠前の1時間を勉強にあてる」など、達成可能な範囲で具体的な数値を決めておくことがおすすめです。課題を決める際には睡眠時間を削ったり、疲労を度外視したりした計画は立てないようにしましょう。
あくまでも時間的にも、体力 ・精神的にも無理のない範囲で、継続できるようにすることが効率的な学習につながります。また、課題がクリアできなかったとしても落ち込まず、何がダメだったのか考え今後に活かすことが大切です。
勉強と休憩のメリハリをつける
勉強する量が多ければ必ずしも成績が上がるわけではありません。勉強する時間が多ければより多くの問題を解くことができますが、脳が疲れた状態で勉強を続けても集中力や記憶力が低下してしまいます。
一定時間勉強したら休憩を挟むメリハリをつけると、モチベーションを高めた状態での勉強が可能です。
慣れない間は勉強する時間が短くてもいいので、勉強していてこれ以上集中力が続かないと感じたら無理せず休憩を取るようにしてください。
少しずつ勉強時間を増やしていき、勉強と休憩のちょうど良いバランスを取りながら、目標達成を目指した学習の継続を目指しましょう。勉強の量だけでなく、1回の質を高めるのも大切なポイントです。
お気に入りの文房具や好きな音楽で気分を高める
どうしても勉強する気分になれないときは、勉強時に使う文房具にこだわってみたり、好きな音楽で気分を高めたりするのをおすすめします。お気に入りのノートやペンを使うだけでも、気持ちよく勉強ができるでしょう。
また、お気に入りの音楽を聞いて気分を高めてから勉強するのも効果的です。勉強を始める際に「面倒くさい」、「やりたくない」と思って始めてしまうと集中力も長続きしません。お気に入りの曲を1曲選んで勉強に挑むようにすると、前向きな状態で勉強モードに入れるようになります。
休憩中に音楽を聴くのも効果的ですが、何曲も聞いてしまうと休憩時間を過ぎてしまう場合もあるため、予め曲数や聴く時間を決めておくとよいでしょう。
競争相手や高め合えるライバル・仲間のいる環境を作る
勉強を黙々とひとりで頑張れる人もいますが、同じ目標に向かって頑張っているライバルや仲間、競争相手がいると勉強にもやる気が入ります。特にひとりだけでは勉強に集中できず、誰かが周りにいた方が集中できる方は、塾などを活用して仲間やライバルのいる環境を作るのがおすすめです。
同じ悩みを抱えている仲間と支え合ったり、追いつこう・追いつかれまいと競い合ったりすることで、ひとりだけでは持つことのできないモチベーションを得られるでしょう。
同じ教室に集まれなくても、オンラインで生徒同士がつながることもできるため、今や誰とでも励まし合い高め合える環境づくりは容易です。
勉強のモチベーションを維持するための方法
ここでは、高めた勉強へのモチベーションを維持するための3つの方法を紹介します。
ただ勉強だけを頑張ろうとしても途中で嫌になってしまいがちなため、勉強の仕方を工夫することから始めましょう。
短期・長期目標の明確化
勉強のモチベーションを維持するためには、短期と長期目標を明確にしておくことが大切です。目指すべき大きなゴールを長期目標にして、ゴールするために今必要なこと・今後やらなければならないことを短期目標に設定します。
どんな小さなことでも目標として設定しておけば、「今日はこれを頑張って、明日はあれを頑張ろう!」と、やる気をもって勉強に望めるようになるでしょう。
何のための勉強なのか明確な目的があれば、勉強があまり好きでない方でも前向きに考えられるようになります。
頑張った自分にご褒美を用意する
目標を決めたり、勉強計画を立てたりしてもやる気が出ない方は、頑張った自分にご褒美を用意する方法をおすすめします。
物であったり食べ物であったり、目標をクリアできたら好きなものが手に入ると思ったら、勉強にもやる気を持てるようになるでしょう。
ただ成績を上げなければならない、テストで点数を取らなければならないと気持ちが焦ってばかりいると精神的な疲れも溜まっていく一方です。
テストで何点以上取れればご褒美を追加することで、ゲーム感覚で楽しみながら勉強ができるようになります。
特に学校の成績にあまり興味が持てない方は、勉強を頑張る理由付けに活用してみてはいかがでしょうか。
勉強に集中できる環境を作る
勉強に集中できる環境が整っていないと、モチベーションを維持するのも難しくなります。
ゲームやスマホなどの勉強の妨げになるものを目に入らないようにしたり、居心地の良い快適な温度や湿度を保ったりなどすることから始めましょう。
また、部屋のレイアウトを変えて窓の光が当たるようにしたり、照明を明るくしたりするなども気持ちよく勉強するのに効果的です。
家で勉強に集中できない場合は、勉強に集中できる環境が作られていない可能性があるため、まずは勉強のしやすさと居心地の良さを感じられる勉強スペースを作ることをおすすめします。
図書室や喫茶店など勉強する場所を変える
どうしても家での勉強に集中できない場合は、図書室や喫茶店など勉強する場所を変えてみるのもおすすめです。
図書館のような静かな場所で勉強するのが好きな方や、少し雑音が聞こえる喫茶店の方が集中できるという方もいるため、自分が勉強に集中できそうな場所を探してみるのもよいでしょう。
家の周辺環境や小さな子供がいるなど自宅での勉強が難しい場合でも、代わりに勉強できる場所があれば対処可能です。
普段とは違う場所で勉強すれば気分転換にもなるため、一度試してみてはいかがでしょうか。
どうしても勉強のモチベーションが上がらない時の対処法
無理に勉強を続けようとすると、ますますモチベーションを下げてしまうことがあります。
まずは気持ちを落ち着かせて、勉強のやる気を回復させる行動を取りましょう。
ここからは、どんなに試行錯誤しても、どうしても勉強のモチベーションが上がらないときに有効な対処方法を紹介します。
自分の目標や将来像を再確認する
勉強のモチベーションが上がらないときは、再度自分の目標や将来像を確認することをおすすめします。自分が何を目指して勉強しているのか、将来どのようになりたいのか改めて考えることで、計画の練り直しや勉強を再開するきっかけになるでしょう。
また、初心を思い出すだけでなく新しくやりたいことがないかも含めて考え、勉強する意味を見出すことが大切です。
自分を見失ってしまっていては、将来につながる勉強にもやる気が持てなくなってしまうのは不思議なことではありません。
1日勉強しない日を作る
どんなに頑張ろうとしても勉強のやる気が起きないのであれば、思い切って1日勉強しない日を作ってしまいましょう。
1日勉強しない日を作るのはもったいないと感じるかもしれませんが、無理して勉強ができない日を伸ばすよりも、心を落ち着かせる時間を作る方が効率的です。
勉強せずに趣味を楽しんだり、外出したりなどして気分転換をすれば勉強のやる気も回復するかもしれません。
疲れていては正常な判断もできなくなってしまうため、体や頭をリフレッシュする時間を作ることも大切です。
学校の先生や友人に相談する
どうしても自分だけでは勉強のやる気を回復させられない場合は、学校の先生や友人に相談するのも方法のひとつです。
スクールカウンセリングを取り入れている学校も多くあるため、勉強に対する悩みを素直に相談してみましょう。
また、同じ年代の友人に話を聞くことで、どのように工夫して勉強しているのか、どうやってモチベーションを維持しているのかなど参考になる話を聞けるかもしれません。
勉強したくなくなるのは誰でもあることなので、身近な人に話を聞いてもらうだけでも気持ちを落ち着かせることが可能です。
モチベーション維持・アップの方法を熟知している塾を活用する
授業や定期テスト、受験などの学習サポートをしている塾であれば、モチベーションをアップさせ、維持させたまま勉強ができる方法を熟知しています。
マンツーマン指導に対応している塾であれば、生徒一人ひとりに合わせた勉強方法を提案してもらうことが可能です。
自分に合わない、または非効率な勉強方法をとってしまっていると勉強が面倒くさくなっていってしまうでしょう。
しかし、効率的な学習方法や生徒のレベルに合わせた指導をしてくれる塾であれば、勉強の理解力も高まります。
まとめ
勉強のモチベーションが下がってしまう原因や、アップ・維持させるための方法を紹介しました。まずは自分がどんな理由で勉強のやる気を失ってしまっているのか考え、目標や勉強計画を立てながら、モチベーションをアップさせ維持できる体制を作っていきましょう。
さまざまな方法を試してみてもうまくいかないときは、マンツーマン指導に対応している塾を活用して効果的な勉強方法を学ぶのがおすすめです。
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