本記事では東京大学入試の理系科目の出題傾向と対策を、科目ごとになるべく簡単にわかりやすく解説していきます。
「東京大学の理系科目の入試問題はどのような傾向があるのか」と気になる方はぜひ一読ください。
東大の文系の入試問題に関しては以下の記事で解説しています。
>>【文系向け】東京大学入試対策|過去問から読み取る「傾向」と「対策」
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国語 | 【理系向け】東大入試の傾向と対策①
東大の国語の試験は以下の出題形式で出題されています。
東大入試の国語の試験時間と配点
【理系】試験時間
100分
【理系】配点
180点
現代文の出題傾向
東大入試の現代文は字数制限の無い記述式回答・字数制限のある記述式回答、そして漢字の書取り問題で構成されています。
東大入試の現代文の記述問題は本文で使用されている文章をまとめて記述し回答しても点数をつけてもらえないのが特徴です。
問いに対する答えを記述するのは前提として、なぜそのような答えになったのか根拠立てて自分の言葉で記述する必要があります。
東大入試の現代文(記述問題)の対策としては、東大入試問題に限らず、様々な読解問題を自分の言葉でまとめ直して回答できるように場数を踏むようにしましょう。
記述回答は正誤判定や答え合わせが一人では難しいので学校の先生や塾の講師に回答の添削、指導をしてもらうようにしましょう。
古文・漢文の出題傾向
東大入試の古文は和訳問題や古文の内容を説明する設問が多い傾向にあり、文法問題はほとんど出題されません。
さらに難解な文章ではなく、基礎知識があれば比較的得点しやすいのが特徴です。
古文・漢文の対策として、他受験者も確実に点数を抑えたいと考えている箇所なのでなるべく失点しないように早い時期から基礎を固めるようにしましょう。
過去問を繰り返し解きつつ、文法や単語の暗記を徹底するのがおすすめです。
英語 | 【理系向け】東大入試の傾向と対策②
東大の英語の試験は以下の出題形式で出題されています。
東大入試の英語の試験時間と配点
試験時間
120分(リスニング問題も含む)
配点
120点
要約の出題傾向
英文の要約問題は大問1でほぼ毎年必ず出題されています。
出題は短めの英文であることが多く、その内容を日本語で要約し、回答します。出題される長文は抽象的な内容であることが多く、なれていないと文章を理解するのに時間がかかってしまいます。
長文読解のコツとしては一語一句理解しようとするのではなく、段落や語句のブロックごとに切り分けて大雑把な意味・流れを理解しながら読解していくようにしましょう。
文補充の出題傾向
また長文中の空白に入る文を選ぶ文補充も要約と一緒に大問1で出題されます。受験年度によって補充する文章の長さが変わるなど出題傾向は変わることがあります。
出題の狙いとしては、文章を論理的に正しく理解できているかを問われているので前後の文脈に合う文章を選ぶことを求められています。
東大入試の英語長文は難解な場合がほとんどですので答えがわからない場合は、明らかに当てはまらないと思う文章を消去法で消しつつ、可能性のある文章をはめた場合、どのような文章になるのか翻訳しながら解くと良いでしょう。
英作文の出題傾向
大問2は自由記述式の英作文が出題されます。東大入試の英作文の傾向としては写真や問いに対する自らの意見を英語で回答すること、途切れてしまっている文章の続きを自らの言葉で書くことを求められます。
わざと難解な単語や文法を使う必要はなく、問いに対する回答になっていればよいのでなるべく簡潔かつ問いに対する回答、意見を正確に記述するようにしましょう。
リスニングの出題傾向
大問3はリスニングが出題されます。リスニングは試験開始45分後に開始され約30分間続きます。
内容としてはTOEFLのリスニング問題に近く、学術的な内容を問われることが多い傾向にあります。
あらかじめ設問を読みリスニング開始時刻にはリスニング問題に集中できるように備えておきましょう。
誤文訂正の出題傾向
誤った文章が混じっている長文の誤っている箇所を訂正する設問です。予め長文にいくつか下線が引いてあり、その中から誤っている箇所を選ぶ選択式の回答である場合が多いです。
東大入試の英語は時間との勝負でもあるのでなるべく早く回答し、長文読解などに少しでも時間配分を避けるようにしましょう。
英文和訳の出題傾向
英文を和訳する設問です。
東大入試では難解な文章構造や特殊な単語が出てくることはほとんどありません。
ただし、基礎が出来ていないと正確に訳せない文章である場合が多く、ひっかけに惑わされないように文法や英構文の基礎を確実に抑えておく必要があります。
長文読解の出題傾向
最後の大問5では長文読解問題が出題される傾向にあります。
超難関大学の中では比較的読みやすい文章ではあるのですが、しっかり内容を理解していないと解答できない設問であることが多く、確実に長文の内容を理解する読解力が求められます。
難解な文法では無い分、単語や一定レベルの文法をしっかりと抑えておく必要があります。
基礎を確実に抑えていれば長文だけでなく、他の箇所の得点にも繋がります。
数学 | 【理系向け】東大入試の傾向と対策③
東大の数学の試験は以下の出題形式で出題されています。
東大入試の数学の試験時間と配点
【理系】試験時間
150分
【理系】配点
120点
理系数学の出題傾向
理系数学では大問6問あり、それぞれ20点の計120点です。
傾向としては複雑な積分が出されることが多いです。試験時間内で6問とも全て解くことは困難ですので自分が得意な問題を優先して解くようにしましょう。毎年1,2問は比較的難易度の低い問題が出題される傾向にあるので、どの設問が比較的早く解けるか見極めるようにしましょう。
出題傾向として、微分積分、確率、整数問題を基礎にした出題をされることが多く、これらは重点的に学習しておくと良いでしょう。
また、基礎的な設問はほとんどなく、複雑な思考力、計算力が求められます。過去問題や模試、参考書を繰り返し勉強し、どのような思考力、計算力が求められるのか身につけておくようにしましょう。
物理 | 【理系向け】東大入試の傾向と対策④
東大の物理の試験は以下の出題形式で出題されています。
東大入試の物理の試験時間と配点
試験時間
150分
*理科科目2科目
配点
60点
物理の受験時間は理科科目2種類で150分です。
出題傾向としては大問1で力学、大問2で電磁気、大問3で波・熱力学・原子のいずれかから出題される傾向にあります。
理科科目の中でも安定して得点ができると、化学に次いで選択されることの多い物理。
東大入試の物理の対策として微分積分を使い解読していくのがおすすめです。
また物理は試験時間も短くスピーディーな解答が求められます。
ある程度出題内容は想定できるので、過去問や参考書を解きつつ少しでも早く回答できるように身につけておきましょう。
化学 | 【理系向け】東大入試の傾向と対策⑤
東大の化学の試験は以下の出題形式で出題されています。
東大入試の化学の試験時間と配点
試験時間
150分
*理科科目2科目
配点
60点
化学の受験時間も理科科目2種類で150分です。
化学は得点が安定すると東大入試の中で最も選択者の多い理科科目です。
出題傾向としては大問1が理論化学、大問2が無機化学、大問3で有機化学が出題されます。それぞれ20点の配点で合計60点満点です。
化学の対策としては有機化学を以下に早く解答するかが鍵になっています。少し前までは東大の有機化学は構造決定が定番でしたが近年では、合成経路やポリマー、高分子化合物なども出題されるようになり、より思考力が試されるようになってきているのは事実ですが、有機化学は化学の中では比較的解法に沿って解くことができます。以下に有機化学を早く解き無機化学、理論化学に注力するかが得点に繋がります。
対策としてはとにかく過去問題や演習、模試を繰り返し解くようにしましょう。
生物 | 【理系向け】東大入試の傾向と対策⑥
東大の生物の試験は以下の出題形式で出題されています。
東大入試の生物の試験時間と配点
試験時間
150分
*理科科目2科目
配点
60点
高得点が取りづらい、点数が安定しないと理科2類の志望者以外はあまり生物を選択する受験生は少ない傾向にあります。設問は大問が3つであることが多く、受験年度ごとに幅広い範囲から出題されます。
特徴としては、単なる知識を問う問題ではなく、長い問題文を読解し記述式で解答する問題がほとんどです。
東大入試の生物の対策として、選択する受験生がすくないことからテキストや参考書の種類が少なく他教科に比べ学習難易度が高いのが特徴です。
教科書などを用いて基礎的な内容を固めつつ、過去問を中心に応用問題を繰り返し復習すると良いでしょう。
また、実際に生物を用いて東大受験に臨んだ現役の東大生・東大院生に直接質問し、指導を受けることも効果的です。
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まとめ
本記事では東京大学の入試対策として理系科目の傾向と対策を簡単に解説しました。
東大の文系の入試問題に関しては以下の記事で解説しています。
>>【文系向け】東京大学入試対策|過去問から読み取る「傾向」と「対策」
わかりやすさを重視して一部割愛している内容や教科もありますが、大まかな傾向として参考にしてください。
東京大学入試の各教科ごと・学部ごとのより詳しい対策を知りたい、学びたい方は、東大個人指導塾へお気軽にお問合せください。
東大個人指導塾は、現役の東大生・東大院生がマンツーマンで指導する個別指導塾です。
東大受験のことは東大生に聞くのが有効的です。
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