大学合格は決して簡単な道ではありません。
これから本格的に大学受験の勉強を始めようと思っても、効率的な勉強方法が分からないと悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、大学受験の効率的な勉強法や塾を選ぶポイント、間違えているNG勉強法などを詳しく紹介します。本気で大学合格を目指している方は、ぜひ参考にしてください。
大学受験の勉強を始める前に準備すること
大学受験の勉強を効率的に進めるためには、まず適切な事前準備が必要です。ここでは、勉強を始める前にすべき準備を詳しく紹介します。
志望大学を決める
大学受験の勉強は、まず志望大学を決めるところから始まります。
大学は志望する学部や学科により入試科目が異なり、科目ごとの配点バランスが変わります。無駄なく効率的に勉強を進めるためには、志望大学の受験科目を早めに把握することが重要です。
志望大学は、遅くとも高校二年生の冬頃までに決めておくことを推奨します。
まずはホームページや口コミ、資料請求などで大学の情報を集め、オープンキャンパスに参加して実際の大学生活のイメージを描いてみましょう。
入試日程を把握する
志望大学が決まれば入試までの流れも確定できます。
一般的な大学の出願は10月で実施は1月の中頃ですが、私立と国立で試験開催の時期は変わるため、学習計画を作成するうえでも入試日程の把握が重要です。
入試日程が分かれば、いつまでに何をしなければいけないという明確な目標を立てられます。
今の学力を把握する
限られた時間のなかで効率的に勉強するためには、今の学力を把握しておく必要があります。
具体的には模擬試験を活用し、志望大学の偏差値と照らし合わせてみてください。その結果、受験までにどの強化を重点的に鍛えるべきかを把握できます。
現時点の学力を把握できれば、得意科目の勉強時間を苦手科目に割り当てるなど、大学受験合格へ向けた学習計画を立案しやすくなります。
学習計画を立案する
具体的かつ現実的な学習計画を立案することも重要です。
ただ闇雲に受験まで勉強するのでは効率が悪くなるため、この期間はこれ、次はこれというように、大まかな学習計画を立てることを推奨します。
例えば、以下のように学習計画を立ててみてください。
- 4月~7月:基礎力を付ける勉強
- 7月~10月:応用力を付ける勉強
- 10月~3月:実践力を付ける勉強
大まかな学習計画を立案した後は、この月のこの週は苦手科目のセクションごとの対策に時間を使う、英語の文法を勉強するなど、さらに細かく落とし込んでいきます。
学習計画を作らずに受験科目を闇雲に勉強するのではなく、予習日や復習日、科目や休養日などを設定しながら、確実にこなせる範囲の計画を作成しましょう。
大学受験合格のための効率的な勉強法7選
大学受験の勉強は学校や行事、部活動や用事の合間で行うため、限られた時間を有効活用しながら効率的に行うことが重要です。
ここでは、大学受験合格に向けた効率的な勉強法を7つ紹介します。
基礎を叩き込む
当然ですが、基礎が固まっていなければ応用問題は解けません。そのため、まずは徹底的に基礎を叩きこむことを意識するのが重要です。
大学受験の勉強では、焦りから早々に志望校の過去問に取り組む方がいますが、基礎力がなければ十分に理解できないため逆に時間がかかる可能性もあります。
基礎が固まっていない段階で応用問題に取り掛かってはいけません。効率的に勉強を進めるためにも、焦らずに基礎から固めていくようにしましょう。
インプットした情報をアウトプットする
勉強した内容を定着させるためには、インプットとアウトプットを意識することが重要です。
勉強におけるインプットは暗記や理解で、アウトプットはテストです。アウトプットが7でインプットが3の割合で勉強すると、内容が記憶に定着しやすいとされています。
そもそも日本の教育は、インプットに充てる時間が長いといわれています。ひたすら単語を覚えるのではなく、覚えた知識を積極的に活用して問題を解くことで記憶しやすくなります。
苦手な科目を後回しにしない
苦手な科目は後回しにせず優先的に進めるべきです。
模試で自身の得意科目と苦手科目が分かったら、学習計画は苦手科目を中心に組み立てます。なぜなら、苦手科目の点数を上げる方が効率的だからです。
得意科目よりも伸びしろが大きい苦手科目を優先的に勉強することで、大学受験の合格率を効率的に上げられます。まずは、苦手科目の克服に重点を置いてみましょう。
隙間時間を有効活用する
限られた時間しかない受験勉強では、隙間時間を有効活用することも重要です。
受験勉強ができるのは机の前で座っている時だけではありません。例えば、通学途中の電車内では単語帳を使い暗記でき、お風呂の中でもスマホを使い動画講義を視聴できます。
受験勉強ができる期間は長いようで短いです。いついかなる時間も無駄にせず、効率的に勉強できるように、隙間時間の有効活用は常に模索してみてください。
必ず休憩を挟む
効率的に勉強を進めるためには休憩も必要です。
多くの受験生は、ただ頭に勉強を詰め込めばよいと考えています。しかし、日中の記憶を定着させるためには最低でも6時間程度の睡眠が必要です。
また、勉強のしすぎで体調を壊してしまい、疲れからくる体調不良でパフォーマンスが低下しては意味がありません。
入試本番までモチベーションやパフォーマンを維持するためにも、しっかりと休憩を取り、リフレッシュする時間を割くことも重要です。
スケジュールを立てて勉強を習慣化する
スケジュールを立てて毎日コツコツと勉強することが重要です。
受験勉強はマラソンであるため、定期テストのような短距離走とは違います。短期集中型で追い込むのではなく、毎日30分から1時間は勉強するというように習慣化させることが大切です。
勉強を習慣化させるためには、いつどの時間帯で勉強するかをルーティン化するようにしましょう。
例えば、「晩御飯を食べたらすぐに勉強する」「学校へ行く1時間前に起きて勉強する」「1日最低でも10分は机に向かう」など、無理のない範囲で勉強を生活の一部にします。
勉強を生活の一部にして習慣化してしまえば、受験勉強が苦ではなくなります。コツコツと勉強の内容を記憶に定着させ、着実に学力を上げていきましょう。
自分に合った問題集や参考書を絞り込む
効率的に大学受験の勉強を進めるためには、自分の学力に合わせた問題集や参考書を選ぶことが重要です。その後は、学力の成長に合わせて段階的にステップアップさせていきましょう。
また、購入した書籍を宝の持ち腐れにしないように、問題集や参考書は何冊も買うのではなく一冊に絞り、その一冊を徹底的に読み込むことを推奨します。
一周で問題集や参考書の意味がすべて把握できることは少ないため、何度も繰り返しながら一周目で間違えた問題を解けるように復習してください。
大学受験で塾を選ぶポイント
効率的に大学受験の勉強を進めたいのであれば、独学よりも塾へ通う方が効率的です。しかし、どのような基準で通う塾を選べばよいか分からないという方は多いでしょう。
ここでは、大学受験の塾を選ぶときのポイントを詳しく紹介します。
通いやすい立地
大学受験で通う塾は、自宅からの通いやすさを考えることが重要です。具体的には、どれだけ長くても片道30分以内で通える塾を探しましょう。
大学受験の塾は終わるのが22時頃になることもあるため、距離が遠いと帰宅してから予習・復習する時間が遅くなり、無理をすると睡眠時間が短くなります。
また、距離が遠いと体力的にも精神的にも負担になるため、自宅や学校の近く、帰宅途中の駅にあるなど、通いやすさを念頭に置きながら選ぶことを推奨します。
塾の種類
一口に塾といってもさまざまな種類があるため、自身の目的や学習スタイルに合っている塾を選ぶことが重要です。具体的な塾の種類は下記の通りです。
- オンライン型
- 個別指導型
- 集団授業型
授業の動画をリアルタイムで視聴できるオンライン型、生徒1人または少人数に対して1人の講師が指導する個別指導型、複数の生徒に対して指導する集団授業型があります。
授業形式はそれぞれの塾で異なるため、自身に最も合っていると思う種類を選択しましょう。
塾独自の強みや弱みを把握
入塾する前に、その塾独自の強みと弱みを把握しておくことが重要です。
例えば、名が知られている大手の塾はしっかりとしたカリキュラムはあるものの、講師と生徒との距離感がやや遠く授業料も高い傾向があります。
反対に、地域に根付いた小さな塾は講師との距離感は近いものの、自習スペースがない、実績に不安があるなど、さまざまな点で気になる箇所があるかもしれません。
より自身に合った塾を選択するためには、指導形態を含めた強みと弱みのチェックは不可欠です。
サポート体制は万全か
大学受験の塾では、学習相談や進路相談、自習室の完備など、いざというときに頼りになるサポート体制が整っているかも重要なチェックポイントです。
特に、塾がない日でも利用できる自習室が設けられている塾では、勉強に集中できます。自宅では勉強が捗らない方も、自習室では勉強に集中できるという方も少なくありません。
塾を選ぶ際は、自身に合ったサポート態勢が整っているかもチェックしてみましょう。
.合格率と進学状況
塾の実績や進学状況も重要な選定ポイントです。
もちろん生徒自身の頑張りが最も大切ですが、入塾を希望する塾で、今まで自身の希望大学への進学実績が1人もいなければ、適切な受験対策ができるか不安になります。
多くの塾では合格率や進学状況を公開しているため、必ず事前確認を怠らず、講師の指導力を判断する材料にしてみてください。
予算に合った費用で通える
塾の代金次第では家計を圧迫する可能性もあるため、必ず費用を確認するようにしてください。
しかし、ただ安いという理由だけで質の低い塾へ通うのは意味がないため、コストパフォーマンスが費用に見合っているかを検討することが重要です。
何よりも重視すべきは生徒の学力が伸びるかどうかであるため、少々高くても予算に合うと判断できれば入塾を検討する価値はあります。
塾の料金は月謝のほかに入会金、教材費、設備費など、さまざまです。ホームページを確認するだけではなく、入塾前にかかる料金について確認してください。
大学受験の間違った勉強法
ただ闇雲に勉強すればよいというものではありません。ここでは、大学受験で陥る方が多い間違った勉強法を3つ紹介します。
睡眠時間を削る
睡眠時間を削り勉強する方法は非効率です。
受験生に必要な睡眠時間は1日6~7時間とされており、睡眠時間を削ると勉強した内容が記憶に定着しにくくなります。また、睡魔による集中力の低下も懸念されます。
昔は徹夜で勉強する方が多くいましたが、近年ではパフォーマンスやモチベーションを維持するためにも、しっかりと眠る方が効率がよいと立証されています。
どれだけ勉強が進まず焦っている状況でも、必ず睡眠時間は確保してください。
模試の結果だけで自分のレベルをはかる
模試の結果だけで一喜一憂するのはやめてください。
模試は自身の今の学力を客観視するうえでは重要ですが、合格判定だけを気にして一喜一憂して落ち込んでしまうと、貴重な勉強時間のロスにつながりかねません。
どれだけ模試の結果が悪くても、今は通過点です。反対に今どれだけ模試の結果がよくても、努力を怠れば試験までの間に学力が低下する恐れがあります。
模試の結果はあくまでも目安の一つであるため、あまり気にせずにすぐに気持ちを切り替えることが重要です。
参考書の数が増えていく
参考書は複数用意するのではなく、1冊を確実に最後まで取り組む方が効率的です。
多くの参考書を用意するとそれぞれが中途半端になり、かえって効率が悪くなる可能性があります。自分に合う参考書を1冊に絞り、それを最後までやり遂げるように意識することが重要です。
まとめ
大学受験の勉強を始める前に準備することや効率的な勉強法、塾の選び方や間違ったNG勉強法などを詳しく紹介していきました。
決して簡単な道ではない大学合格ですが、入試本番までには期間があります。長いようで短い入試期間をどう過ごすかで、その後の将来が大きく変わります。
大学受験の勉強を効率的に進めるためには、基礎から叩き込み、インプットとアウトプットを意識した勉強、隙間時間の有効活用など、さまざまな勉強法があります。
もちろん大学受験の勉強は一人でもできますが、何から手をつければよいか分からないという方は、塾へ通うことをおすすめします。
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